ちょうど現在は科学技術週間ということでちょっと取り上げてみたいと思います。
(注:動物実験に関する内容を含みますので、動物実験に不快感を持つ方はお読みにならないことをオススメします)
■ナノ技術で、ハムスターの視覚を回復!?
「ナノ技術=ナノテクノロジー」というのは、物質をナノメートル(nm、1nm = 10-9m)の領域において、自在に制御する技術のこと…だそうです。
学生時代、理数系科目から逃げ回っていた私は、この段階でかなり「なんのことやらΣ(゚口゚;」という感じなのですが、要は「ものすごく小さいもの(原子とか分子とか)を操作して、色んなものを作り出す」とかそんな感じのようです。文部科学省の「ナノテクノロジーとは?というページを見ると、「鉄鋼よりも10倍つよく、しかもずっと軽い材料」が作れたり、「国会図書館の情報を角砂糖の大きさのメモリに収容」できるようになったりするそうです。
(ナノテクの概要については同サイト内の子供向けの解説のほうが分かりやすいです)
さて、本題なんですが。
ニュースによるとアメリカのマサチューセッツ工科大学と香港大学のチームが、「盲目になったハムスターの視力をナノテクを使って回復させる」ということに成功したとか。
光学神経路を断ち切られ(外傷性の脳障害を起こしたのと似た状態)目が見えなくなったハムスターにnanoparticles(particle=粒子・かけら)を注入すると、それらが断ち切られた神経を再生する手助けをし、結果視力が回復した、との事です。
動物実験という点ではやはり複雑な心境ではありますが、この技術自体は実用化されたら「事故などで視力を失ってしまった」というような多くの人が以前の生活を取り戻せるというすごいものになるんでしょうね。
